『 9/10 HAND CRAFTED 九分仕立て 』
皆様こんにちは。日比谷店の布施でございます。
ショップブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
「シェットランドフォックス」では、今月からインスタグラムを始めました。
日比谷店でスタッフが撮影した写真を投稿しておりますので、現状は日比谷店で取り扱っている商品がメインです。
是非、たくさんのお客様に「shetlandfox_official」をフォローして頂きたいと思っております。
さて、シェットランドフォックスの最高級ライン「9/10 HAND CRAFTED 九分仕立て」を発売いたしました。
「九分仕立て」とは、製造工程の9割方を手作業で作りこむ事からそう言われております。
シェットランドフォックスから発売される九分仕立ての既成靴は「底の縫いつけ」のみが機械によるもので、裁断、製甲、釣り込み、すくい縫い、ヒール付け、底回り仕上げ、アッパーを含む全体の最終仕上げに至る工程は、全て職人の手作業によって作られる特別な仕様です。
現在展開している既製靴と九分仕立て靴とでは製造工程で大きく違うところが2つあります。
1つは「釣り込み」と言われる工程です。既製靴は機械で釣り込むのですが、今回ご紹介する九分仕立ては手でアッパーを引っ張り、具合を見ながら釣り込んでいきます。
時間は掛かりますがそうすることによって木型にしっかりと這わせる事ができ、
さらに2週間程木型に釣り込まれた状態にしておきますので、木型成りにアッパーが形成され、木型のラインがしっかり保たれることでフィッティングの向上に繋がっています。
もう1つは中底材とその構造です。
九分仕立ては一般的な既製靴に使用している中底よりも2~2.5mmも厚い5mmのベンズを使用しています。
分厚いベンズを掘り起こしたリブに直接ウエルト(細革)を縫い付けることで、返りの良さと堅牢さを両立させています。
また、木型の底面形状を忠実に再現し、立体的な中底に成型するために、一度水に浸し、
やわらかくした上で木型の底面に固定し乾燥させています。
その中底面の工程こそが、九分仕立ての履き心地を一般的な既製靴にはないものとしています。
ワンランク上の履き心地を是非お試し下さい。
デザインはクラシックなストレートチップ。
カラーはブラック。
まず、紹介したいディテールはヒールです。
手縫いで施されたスキンステッチ。華奢で美しい印象を与えるピッチドヒール。
次に、ソールのコバ周りはヤハズと呼ばれる意匠が施されています。
そして、本底は極限にシェイプされたウエストと、唐草模様の細工まで施す拘り。
底はウエルト式で出し縫いをしておりますが、靴の中を除くと、
中底の踏まず部分に縫い糸が見えるので、一部がマッケイ式であることが確認できます。
革や靴全体がもつ雰囲気は、ビスポークで培ったノウハウをもとに生み出された究極と言える既製靴です。
是非、店頭でご覧ください。ご来店をお待ちしております。
※発売は日比谷店のみとなっております。予めご了承下さいませ。
■ 9/10 HAND CRAFTED(九分仕立て)■
品番|910F AHJ
色|ブラック
製法|ハンドソーンウエルテッド製法九分仕立て
修理|オールソール、その他
価格|¥194,400(本体価格¥180,000)
■ 8月、9月の定休日のお知らせです ■
8月29日、9月5日、12日、19日、26日 毎週水曜定休でございます。
※記事の内容、商品スペック、価格等の情報は掲載時点のものです。

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