『革包丁について』

2018/10/15

こんにちは、ビスポーク工房の富です。

私が工房に異動してから、5ヶ月ほど経ちました。毎日、緊張の連続ですが、靴作りに携われることを嬉しく思いながら、作業を行っています。今回は、この5ヶ月間で感じたことを少しお話しさせて頂きたいと思います。

靴職人にとって、欠かせない道具はたくさんありますが、私の担当している裁断、製甲は、底付けに比べると、その数は少ないかもしれません。そのどちらの作業でも必要不可欠な道具が「革包丁」です。包丁の切れ具合によって、靴の仕上がりに直接、影響するといっても過言ではありません。それほどまでに切れる包丁というのは大切なのです。

写真(刃先)

今まで、私の中でビスポークといえば、趣味として自分の靴や友人の靴を作るマイペースなものでした。工房に入り毎日靴作りに携わっていく中で、一番変わったことは包丁を研ぐ頻度です。お話したように、包丁は常に切れる状態でなくてはなりません。刃が直線で角度が一定になっている状態が、私の使いやすいと思う包丁です。

写真(砥ぎ)

私は包丁を2本と切り出しナイフを1本持っていましたが、先日包丁を3本買い足しました。理由は、常に切れる包丁を使いたかったからです。今まで持っていた包丁とナイフが切れなくなったら、研げば良いのでは?と思うかもしれません。しかし裁断や漉き(すき)の途中で、研ぐ作業が入ってしまうと、どうしても集中力が途切れてしまいます。集中して作業を行うには、切れる包丁が何本も必要になってきます。その為、空いている時間を見つけては研ぐようにし、よく切れる状態の包丁を常に用意するよう心がけています。
写真(包丁)

一番左が切り出しナイフ、次の左の2本が今まで使っていた包丁です。新しく購入したものは、今まで使用していた物と形が変わらない物を選びました。職人の道具は、それぞれの経験に基づいたこだわりがあり、包丁の形も違ってきます。そのこだわりについては、また別な機会にお話しさせていただければと思います。

【ご案内】
月一回ビスポーク工房の職人が店頭に立ちお客様と直接お話しをさせて頂く機会を設けさせて頂いております。九分仕立てやビスポークについてのご相談もお受けいたしますのでお気軽にお立ち寄り下さい。10月の日程は、10月28日(日)を予定しております。
※なお、ビスポークシューズのご注文に際しましては、約1時間頂戴する為事前のご予約が必要となります。予めご了承下さい。

※定休日のお知らせです。
月曜日が定休日となっております。
10月は15日、22日が定休日となります。
なお、10月29日(月)は「工房職人の九分仕立てオーダー会」の為、通常営業致します。
ご来店、ご連絡の際にはご注意頂きますよう、よろしくお願い致します。

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