『工房より「九分仕立てパターンオーダー会」の作品紹介 Ⅱ』
こんにちは、工房の田尻です。
街を歩いていると、桜があちらこちらで見られるようになり、春を実感するようになり
ました。
本日は、以前ご紹介いたしました「九分仕立て」ご紹介の2回目をさせて頂きます。
今回は、‘16年秋のパターンオーダー会に足数限定でご用意いたしましたイギリスの
ピボディ社の革をお選び頂いた靴のご紹介です。
トップ画像の靴は、「burgundy(バーガンディ)」色です。 通常お選び頂けるアノネイ社
(仏)の同色とは違い、ヴィンテージ感というか少し枯れた風合いがあり、クラシックな
表情に仕上がっています。字の通りブルゴーニュの葡萄酒を想起させてくれます。続いて、つま先はシャープなチゼルトウですが、少しマットな肌触りで、どこか優しい
印象を与えてくれるダブルモンクストラップです。
この「vermont」色の革は、靴クリームがとても染み込むのでお手入れが好きな人向きの
革かもしれません。3年後くらいには元の色は判らなくなるくらいエイジングされている
事でしょう。こちらも同じ「vermont」色です。内羽根ストレートチップというとてもフォーマルな
デザインですが、甲革が黒ではないこと、そして羽根脇に小穴飾りが施されていることで
全く違った印象になりました。これならカジュアルでも使えそうですね。こちらは「marron」色といって、ありそうでないライトブラウン色で手もみのようなシボ
が表面に入っております。今回のオーダー会で一番人気の革で即完売となりました。
茶系の革は沢山ありますが、「これだ!」と思うものが意外にないという経験のある方
には良かったと思います。こちらのサドルシューズも前述と同じ「marron」色になります。一般的なサドルシューズ
は真ん中のサドル部分に違う革を用いたコンビ(2色)シューズが多いのですが、敢えて
こちらのお客様は同じ革でご注文されました。“英国調”という靴の起源を深く探求され、
このデザインに行きつかれました。この組み合わせは中々思い付きません。始めにご紹介した「burgundy」とはまた違う革になりますが、こちらの「waxy ambassader」方が少し濃い印象を受けます。革自体は所謂BOXカーフと比べるととても足に馴染みやすいと思います。
チャッカブーツでハンドラスティングというのは殆ど無いので、フィッティングを求める
お客様にはぜひこのハンドラスティングのチャッカブーツをお勧めいたします。
今回も、お作り頂いた中から、いくつかご紹介させていただきました。画像公開にご協力
いただいたお客様にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。
また、今月28日(金)より春の「九分仕立てパターンオーダー会」が開催となります。
皆様にお会い出来る事を楽しみにしております。
ビスポーク工房 田尻
※記事の内容、商品スペック、価格等の情報は掲載時点のものです。
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- 定休日
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12月31日-1月2日、毎週月曜日
- 取扱商品
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- リーガル
- リーガルトーキョー(店舗オリジナルブランド)
- 業態
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- リーガル トーキョー